- by FHF manager
○○ヨガ
ここ数年、○○ヨガ、ヨガ○○というジャンルのエクササイズやカルチャーが盛んになってきましたね。
それって「ヨガ」をつけなくても...と思うものや、市民権を得だしたヨガにのっかっちゃってる?というものまで、色んなメディアでよく目にするようになりました。
よく思いつくな~と感心させられます。

1990年代に日本における第2次ヨガブームがじわりと起きました。
私自身も、「バックパッカーになってインドへ自分探しに!」といったフレーズをよく耳にしましたし、アジア料理店やエスニック雑貨店が急増し、お香の煙で目と鼻がどうにかなりそうな中、象や蓮の花のモチーフの服を探したりと、ヨガとまではいかなくても東南アジア、インド方面への憧れがでてきた時期でした。
その間地下鉄サリン事件が起き、その影響でヨガ人口は激減したと言われますが、それまでのバブル期の派手さよりも、素朴で何か思想めいたものにかっこよさを感じたりする時代でした。

2000年代に入ると、アメリカのアーティストや俳優達の間でパワー系のヨガがブームとなり、再び日本にも逆輸入という形でヨガがひろがっていきました。
流行りに敏感なフィットネス業界でも、変化があったように思います。
それまで元気いっぱいの声で指導されていたエアロビクスの先生方も、一斉に、声のトーンを落としてヒーリング感に満ちたヨガの先生に変身されていました。
そして今では、健康志向の方を中心に、ヨガという健康法が定着し、個人のヨガスタジオも増え、それを上回る勢いで、大手フィットネス企業が小規模ヨガスタジオを増設しています。
ヨガは、運動が得意な人のためだけではなく、宗教、哲学に傾倒している人のためだけではなくなってきました。
ヨガウェアも、これまでのフィットネスっぽいデザインや、アジアっぽいデザインから、日本人好みのゆるやかなラインでパステルカラーを基調としたデザインが増えてきました。
特に女性にとっては、ヨガへの門戸がさらに広く開かれた環境になったのではないでしょうか。
○○ヨガ、ヨガ○○的なものも、需要があるから流行るわけです。
「ヨガ」という言葉に対してポジティブなイメージを抱く人が増えたという証拠です。
私も友人に、「○○ヨガみたいなやつ作っちゃえば?」と提案を受けたことはあります。しかし、どこかこそばゆい。いやいやいや~と10メートルは後ろに下がってしまいます。
私にできることは結局、今までやってきたことに自信をもって、シンプルに続けていくことではないか。と、改めて思う今日この頃であります。
しかしですよ、もしですよ、「○○ヨガはじめました!」と看板出して変顔したり踊ったり、動物とヨガしていたら...どーか、笑ってやってください。
