いつもレッスンは瞑想から始めています。
レッスンに遅れないようにとバタバタ準備をして家を出て、レッスン場に着いてからも着替えをしてマットを敷いてと、生徒さんは呼吸が早い状態が続いていますよね。
身体がその状態のままアーサナにいきなり入るよりも、一度呼吸を落ち着かせて身体と精神が整ってからアーサナを取り始めた方が断然気持ち良い。
さらに怪我防止にもなるし、ヨガの効果も高まります。
といっても、この目に見えない効果をどう説明すればよいのか。
「宇宙と一体となって~。」とか、「チャクラがエネルギーを~。」といったことを言うのが苦手な私は、瞑想の効果をきちんと、つかみどころのある言葉で生徒さんに説明したいのですが、いつも苦心していました。
でもやっと、その問題の解決の糸口が見えてきたのです。
数年前から、世界的企業でも従業員向けに取り入れられ、NHKスペシャルでも特集された『マインドフルネス』です。
アメリカの有名大学では既に研究が盛んに行われていて、いわゆる「瞑想」に近い状態を意識的につくり、脳を休息させる方法です。
書籍も出版されていています。
出版されてすぐ私が手にしたのが、医学博士である久賀谷亮氏著作の『最高の休息法』です。
瞑想の効果を脳科学の見地から解き、科学にも非科学的なものにもどちらにも偏りすぎていないフツーの私が読んでも楽しめ、理解しやすい内容です。
10月22日放送の『世界一受けたい授業』の中でも紹介され、著者ご本人も登場されていました。
これこれ!
瞑想した後のすっきり感、充実感をやっと伝えられる!
「瞑想すると気持ち~ですよ~。」ではしっくりこなかったんだよなー。
もっとたくさんの人にヨガの良さを伝えるには、もっと色んな切り口でヨガの効果を解明していく必要があると思います。
今後さらに色んなジャンルの業界とヨガとのコラボが増えてくるんだろうな。
私も願わくば、ヨガの伝統や哲学とのバランスを取りながら、現代人に馴染むヨガを追及していけたらと思います。