田舎の庭に何か飛んできた!
じーっ。
!!キジバトだ!!
かわいい。
キジバトのお母ちゃんが巣作りを始めたみたいです。
キジバトのお母ちゃんが選んだこの木は、私が産まれた時に家族が植えた記念樹、泰山木です。
花は白くて大きくて豊潤な香りを放ちます。
実際の私は残念ながら、地黒で小柄でフェロモンゼロです。名前負けならぬ記念樹負け。
でもキジバトさんに選んでもらってうれしいです。
静かに観察していると、もう一羽、枝をくわえて飛んできました。
キジバトのお父ちゃんです。
キジバト母ちゃんは「早く枝持ってきてよー。」とも言わず、「何でこんな枝選んだん?」とも愚痴らず、ただ、じーっと座ってお父ちゃんの働きぶりを背中で感じている様子。
キジバト父ちゃんも「何で俺だけ動いてんだよ!」とキレることなく、「さぼっちゃおっかな。」と心ふらつくことなく、ただひたすらにお母ちゃんの身を案じながら枝を集めているのです。
自然界にはキジバトより大きくてすばしっこい外敵がたくさんいます。
そういった環境の中で子孫を残すという大仕事を成し遂げるには、この2羽が、オスとメスが、2つの運命共同体が、真剣に力を合わせなければならないのですね。
ああ、どうか無事に巣が完成して、外敵に邪魔されずに雛が誕生できますように!できますように!